こんにちは、アンデです。
ここ最近、2022年米国株について、暴落するのではないか?という予想が色々な著名人から出てきています。
確かに、悪い材料は多くあります。
・インフレ(39年ぶりの水準、高止まりの可能性)
・利上げ(過去最速予想)
・QT(資産縮小)
・ウクライナ問題
まだ企業の業績は保たれていますが、長期金利の上昇、スタグフレーション(インフレと景気減速)のリスクもあります。
暴落は突然やってきます。
しかし、株価は必ず戻ります。
それは過去の歴史が証明してきました。
今回は、S&P500過去の大暴落を振り返り、今後どうしていけば良いのかを解説していきます。
S&P500 過去の暴落の歴史を振り返る
S&P500のチャートを見ながら過去の大暴落について、最高値からの最安値、最安値から回復するまでの期間を振り返ってみます。
・世界大恐慌 −86%
・世界大恐慌後の金融引き締め −54%
・第一次オイルショック −49%
・ブラックマンデー −34%
・ITバブル崩壊 −49%
・リーマンショック −56%
・コロナショック −34%
①世界大恐慌 −86%(1929年9月〜1932年7月)
1929年9月に最高値をつけた後、1932年7月にかけて、歴史上最大となる−86%の大暴落がありました。
そして1929年の最高値まで回復したのは1954年9月で、なんと25年もかかっています。
この間には金融緩和からの引き締めが時期尚早だったことからの暴落もありました。次で解説します。
②世界大恐慌からの金融引き締め −54%(1937年3月〜1938年3月)
こちらは、世界大恐慌が起きてから、最高値まで回復するまでのチャートになります。
最安値をつけた後の回復途中で、途中で−54%の大暴落がありました。金融引き締めが時期尚早だったことが原因と言われています。
世界大恐慌前の最高値を1954年9月に回復していて、25年間も低迷していました。
まだ世界的に株式市場が重視されていなかったり、第二次世界大戦(1939〜1945年)があったりしたため、現代とは状況が違いますが、知っておくべき大暴落です。
③第一次オイルショック −49%(1973年1月〜1974年9月)
第一次オイルショックによる、−49%の暴落です。
1年8ヶ月かけての下落、最高値更新まで約7年半かかっています。
④ブラックマンデー −34%(1987年8月〜1987年10月)
ブラックマンデーによる−35%の暴落です。急激な下落で2ヶ月での暴落でした。
10月19日の下げが−22.6%という大きな下落となり、「暗黒の月曜日」とも呼ばれます。
約2年で最高値を回復しました。
⑤ITバブル崩壊 −49%(2000年3月〜2002年10月)
ITバブル崩壊により、−49%の暴落です。
きれいな右肩上がりから、完全にバブルが弾けたようなチャートですね。
最高値から2年7ヶ月かけての下落です。
⑥リーマンショック −56%(2007年10月〜2009年3月)
こちらは記憶に新しい、リーマンショックによる−56%の暴落です。
画像は上記のITバブル崩壊と一緒にご覧ください。
ITバブル崩壊の最安値(2002年10月)から回復(2007年7月)まで、6年9ヶ月かかりましたが、回復してすぐにリーマンショックの暴落を迎えました。
リーマンショックは1年5ヶ月後に最安値となりましたが、ITバブル崩壊の最安値をさらに下回る大暴落でした。
⑦コロナショック −34%(2020年2月〜2020年3月)
最後にコロナショックです。
−34%の大暴落です。ブラックマンデーと同じような、1ヶ月での急な下落でした。
迅速で大規模な金融緩和によって、3月につけた最安値を8月には回復しました。
今後の投資戦略
米国株はこれまで何度も大暴落を経験してきましたが、
結局全て回復し最高値を更新してきました。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」より
こちらの図は1802年〜2003年、米国株の過去約200年の株式、長期米国債、短期米国債、金、ドルにインフレ調整後のトータルリターンを表したものです。
1802年に投資した$1は2003年に$597,485になっています。
長い目で見るときれいな右肩上がりを続け、なんと60万倍に上昇しているのです。
インフレ調整後のトータルリターンなので、株価とは少し異なりますが、過去の大暴落はそんなに大したことないと思えます。
1929年の世界大恐慌や、1973年の第一次オイルショックなど、10年以上の低迷がありますが、
株式に投資しておけば、間違いなく回復して上昇し続けます。この歴史を見て、今後はどうしていけばいいのかと言うと米国株を信頼し、長期的な視点で見て保有し続けることです。
また、大暴落時にこそ買い向かうことで、将来素晴らしいリターンを得ることができます。
手元に資金を残しておいて、
大暴落が来ても大丈夫と思える、
リスク許容度に応じて投資していくことが大切だね!
まとめ
今回は、米国株の過去の大暴落を振り返ってきました。
これまで歴史的な大暴落は何度もあったものの、必ず乗り越え最高値を更新してきました。
大暴落時にこそ投資をし、いかに忍耐強く長期的な視点で見ていけるかが大事になります。
2022年の米国株は、悪材料が山積みで、もしかしたら大暴落がやってくるのかもしれません。
逆にやってこないのかもしれません。
しかし長期的にみれば、必ず暴落はやってきます。
暴落が必ず来ることは常に頭に入れておき、リスク許容度に応じて、投資をしていきましょう。
以上、過去の歴史を振り返り、今後の投資戦略に繋げていただけたら幸いです。
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